前回の本と同時に借りた本。
著者は、イギリス人の心理士。
イギリスの発達障害児の教育システムにページが割かれていたりして、日本の一家庭の毎日には関係が薄い部分もあった。
家庭用というよりは、学校の先生や支援者向けかなと感じた。
でも、私がアスペルガー症候群を考える上で(※)、情報として最初に入ってきたことも多い。
その部分の備忘録に。
※現在は「アスペルガー症候群(AS)」の症名では診断されません。
娘は、ASの特徴に当てはまることが多いので、診断の下りた「自閉スペクトラム症」の中で言うならASかな?と勝手な推測です。
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目次
自閉症スペクトラム(ASD)の人を理解するヒント
↑これは娘そのもので、幼稚園までは集団適応していたし、言語の遅れがなかったので、不登校になるまで発達障害だとは全く気が付かなかった…。
もし不登校が始まった頃に戻れたら、「今まで頑張ったね」と声をかけてあげられるのに。
「普通」だと思って追いつめてしまった。
↑同じASDでも、一人一人特性の出方が違う。
本を読んで知識を増やすのは重要だけど、娘をよく見て、娘に合った対応をしたい。
↑本人への告知については、慎重にしなければならない。
この部分だけを読むと今すぐにでも告知したくなるけれど、他の本を読んで、告知の時期と内容が大切だと学んでいる最中なので、我が家の告知はまだ先になりそう。
ASDの子どもと学校の関係
↑今年の担任の先生は、娘への働きかけをすごくしてくださる人で、「普通」じゃない児童への理解があって温かく、本当に感謝している。
そんな先生を信頼したのか、娘は積極的に学校へ行っている。
(授業中の教室には入られないけど)
娘の希望を聞いて環境を変えることに迷いがなく、行動力がある先生で嬉しい。
↑これは、親である私も気を付けなければ。
元から「普通」が出来るなら、不登校になってない。
「自閉症スペクトラムの生徒にとって有益な学校の特徴」より
- 生徒の「困難さ」ではなく、興味や長所からアプローチを展開する
- 教職員と生徒は何をしているか、何をしようとするか、常に明らかにできる
(p.66)
↑昨年度は、学校にいてもストレスだった節がある。
先生は忙しいのだから、少数派を常に気にすることは出来ない。
細かなところは、親が気づいて確認しなければ。
ASDと将来について
自分の人生をコントロールするようになるには、以下の項目を評価して表明できるように教える方略を立てることが重要である。
- 好き嫌い
- 長所、感心、困難
- 作業の遂行ぶり、ある活動をどのくらい好きか
- 短期的ニーズ(例:何を着るか、何を食べるか、何をするかなどの決定)
- 長期的ニーズ(例:就職、生活設計)
(p.103)
小学3年生にはまだ難しいかもしれないけど、自分を客観的に見て「普通」じゃないから落ち込むのではなく、「少数派の自分」と「大多数の他人」との違いを理解することは大事だと思う。
これには、告知が絡んでくるので、もう少し先の話かな。
今は、傷ついた心を癒して、セルフエスティームを高めることが重要。
娘の心身のパワーが回復、充実した頃に、告知しようと思っています。