自閉スペクトラム症の娘の不登校、生き方を考えるブログ

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発達障害の本

発達障害の子が20歳になった時の生活の質の確保、LSTを学ぶ

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発達障害ライフスキルトレーニング

ASDの診断が下りて、すぐに図書館へ行く機会があり、一番最初に手に取った本。

発達障害児への ライフスキルトレーニング:LST: 学校・家庭・医療機関でできる練習法

娘がいる時に読んでいたら、表紙を見て、

「はったつ…しょうがいじ…。
ねぇ?〇〇って、障害児なの?」

と、自分のことかと訊いてきたので(具体的な意味は分かっていないらしい)、慌てて「違うよ」と言ってしまった。

告知や特性についての伝え方は、まだ勉強中で、今のところ、本人への告知の予定はない。
いきなり本人が口にしたので本当に焦った。

学校で習っていない漢字を読めてしまうのは、娘の良い所。
(テレビニュースやドキュメンタリーを好んで観るので、字幕やテロップで見た時に頭に入るのだと思う。
⇒娘のWISC-Ⅳ結果の記事
忘れちゃいけないのに、すっかり忘れていた。

それ以来、一連の図書は娘の目に付かないところで読んでいる。

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WHOのライフスキル教育10項目

WHOライフスキル教育10項目

  1. 物事を決める
  2. 問題を解決する
  3. 創造的に考える
  4. 批判的に考える
  5. 効果的にコミュニケーションを取る
  6. 対人関係をつくる技術
  7. 自己認識をする
  8. 共感する
  9. 感情をコントロールする
  10. ストレスに対応する

健康的な身体・精神で生活するための基盤となるスキル。

娘が得意なところ、苦手なところを把握して伸ばしていけたらいいな。
これ、自分も苦手なところあるわ~。

ライフスキルトレーニングのポイント

発達トレーニング

我が家のポイント

  • 大人になった生活を視野に入れる
  • まずは日常生活習慣から活用
  • 親も理論に基づいて取り組む

セルフ・エスティーム

並行して読んでいる本にも、度々出てくる単語。

「自尊感情」「自尊心」「自分を大切に思うこと」

発達障害を抱えていると注意されたり叱られたりすることが多いため、どうしてもセルフ・エスティームが低下しやすく、それが二次障害につながることもあります。(p.26)

セルフ・エスティームが高い状態⇒自分に自信があり、笑顔が出ることが多い

セルフ・エスティームが低い状態⇒自信をなくしやすく、生活をしていくうえで多くの課題を抱えているかもしれない

セルフ・エスティームを高くすることが大切。

ほめるは1秒、叱るは3秒

発達障害怒る叱り

3秒待って「やめなさい」を言う練習

「6秒ルール」は育児本を読んで知っていたけれど、余裕がない時はできなくて…。
3秒だと取組みやすい!

努力を嫌がらないトレーニング

家に帰ったら宿題をする、
黒板に書いたことをノートに書く、などは…

  • 「できて当たり前」ではない
  • 必要な努力の上になりたっている

では、どうするか

  • 一方的な指示を出さず、やり方を話し合って決める
  • 努力をしたらほめる
  • ほめ過ぎはNG、「ありがとう」も効果的

自分で決めたことを実行するほうが、他人に決められたことを実行するよりもモチベーションがあがる。
(できるできないは別にしてよい)

一括りにしないで細かく分けてその場で褒める。

子どもに「ありがとう」をたくさん言うために、親はそれを意識して生活。
(わざと遠くの物をとってもらってもいい)

ハイタッチ

発達障害児訓練教える

  • 「ありがとう」の気持ち
  • 「できた!」の達成感

パチンと音をたてるハイタッチは効果的。

ポイント

  • 手は、目より高い場所で
  • 子どもの目を見る(なるべく目の高も同じにする)
  • 子どもに音をたてさせる

⇒達成感の積み重ねが欲しい我が家は早速取り入れた。

発達障害は個性?

それは違います。個性は「社会的な枠組みの中で発揮される」ものです。社会的な枠組みを守ることができてそのなかで発揮されるものです。一方障害は対応をしなければ社会的な枠組みに触れてしまいます(法律的な意味だけでなく、社会生活に困難を抱えやすいという意味です)。対応した後に発揮されるものが「個性」なのです。最初から個性だと考えて困難への対応を放置することは、問題を先送りしたり、二次障害につながったりする可能性を高くします。(p.131)

娘の周囲の人は、「個性」を感じていると思う。
でも、家族は「個性」で終わらせず、脳機能の障害だと自覚し、長期的な目標を持って対応したい。

  • 「発達障害はありふれた障害」

目標

  • セルフ・エスティームの高い子に育てる
  • 社会で生きていけるように育てる

どのようにして本人がパワーを発揮できる場所をつくるか、という視点を持つ。

生活習慣を身につけるだけでなく、自分で稼げるようにする。
(10歳を過ぎたら将来の目標を持ってみる「13歳のハローワーク」)

「あとがき」に納得

平岩幹男あとがき

教育に与えられている時間というのは、長いようで長くありません。小中高と全部足してもたった12年です。子どもの人生を仮に80年だとすると、たった15%に過ぎません。しかし、その15%をどのように過ごし、そこでどのように扱われるかによって、残りの70%以上の人生の質は大きく変わると思います。(p.179)

…すごく納得。
私は中学校の時に色々あり、学校がつらい時期があった。
その時のトラウマは、今の生活への悪影響はないけれど、胸の奥にこっそりとしまわれていて、中年になった今でもその行動や思念を後ろ向きに縛ってしまう時がある。

「残りの70%以上の人生の質は大きく変わる」
まだまだ長いこれからの娘の学校生活の意味を考えて、協力・選択・支援していこうと思った。

まとめ

現時点で抱えている課題や困難に対応することも大事だが、子どもが20歳になった時の生活の質をどのように確保するかという視点も必要。

ADHDやLDの特性が強いのお子さんへのトレーニング内容も充実しています。

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