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ハートネットTV「元・里子のファミリーホーム」かんしゃくを起す子への対応方法を学んだ

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今日放送のNHK/Eテレ「ハートネットTV」を観て、勉強になったことなどメモ。

2月18日(火)午後8時00分
特集・子どもの虐待(3)「元・里子のファミリーホーム」

このハートネットTVは、最近の長女のお気に入り。

障害に関する話から性的マイノリティ、自殺や難病など、福祉にまつわる様々な話題がテーマとなっていて、とても興味深く、内容が多岐にわたっていて飽きない。
ちなみに、昨日は、パラスポーツに関するクイズの30分だった。

長女はこの番組を観るために、夜8時までにお風呂から上がり、リビングで散らかした物を忙しく片付け、テレビの前に陣取って、テレビタイムを楽しんでいる。

長女は、自分が自閉症スペクトラムだということは知らない。
自分にも関係のある分野の番組を自然と選んで観ていることを、私は面白いなぁと思う。
何かを感じ取っているのかな?

※長女:不登校:自閉症スペクトラム診断あり

ちなみに、次女もつられて一緒に観ている。

※次女:学校問題なし:おそらく定型

私はその間、お風呂に入ったり食器を洗ったりしながら、面白そうなシーンのみチラチラと観る感じ。

今日の放送は、時間があったので一緒に座って観た。

里子を18人育て上げたベテラン里親さん(坂本さん:お母さん)と、そのファミリーハウスで育った里子の男の子(Sくん)が、番組の中心人物。
ファミリーハウスの様子、この男の子が里親認定(補助)を受けるまでの日々がドキュメンタリータッチで描かれている。

Sくんが、病に倒れて里親を続けられなくなった里親(お父さん)に代わり、ハウスの弟妹たちを支えている。

ハウスには6歳から15歳の里子がおり、生活を共にしている。
自分も里親になりたいと言うSくんの、育児の奮闘ぶりに目頭が熱くなる。

すごく真面目。
自分が小学校の時にいじめられた経験があり、弟妹たちが学校で浮いたりすることで同じ目には遭ってほしくないと、真面目に向き合っているからこそ、支離滅裂にパニックを起こしている6歳児を叱るシーンがあった。

それを見て、この6歳の男の子(Tくん)は、何らかの発達障害の気質を持っているのではないかなと思った。

そう感じる理由は、長女の幼稚園~1年生の時の癇癪と様子が似ていることと、
番組が始まった冒頭のナレーションで、「坂本ファミリーハウスでは自閉症児の受け入れもしている」と音声が流れた時に、Tくんが写っていたこと。
(確か、食事中に「お腹がいっぱいでもう食べられない」と騒いでいて、偏食が出ているような会話だった)

パニックになっている状況は、こんな感じ。
公文の時間になって宿題をやっていないことに気が付いたTくん、宿題やってないから行けないと騒ぐ。
お母さんとSくんと公文に一緒に行くお姉さんは、本当は宿題よりも時間通りに公文へ行かせたい(行きたい)ところだが、Tくんが言って聞かない。
3人はTくんの意思を尊重して宿題を終わらせるまで待っている。
にも関わらず、気持ちの切り替えが上手くいかず宿題がはかどらないTくん。
かといって宿題をせずにとりあえず公文へ行くという妥協策へ転ずることもできない。
騒いで人に当たったりするので、Sくんが叱る…というシーン。

Sくん「お姉ちゃんと行くか宿題するか、どちらかでしょ」

そうなんです。正論なんです。
でも、ますますTくんは泣いて癇癪起こしてます。

この姿を見て、「自分と長女もこうだったなぁ」と、しみじみ感じてしまった。
Sくんの気持ちも、Tくんの行動の理由も今なら分かるよ…。

にっちもさっちもいかない状況の中、二人のやり取りを見ていたお母さんはSくんを呼び出し、他の用事をお願いして興奮状態のTくんから距離を置かせました。

その間に、お母さんはお菓子を持ってTくんに会いに行き、ガス抜き。
Tくんに笑顔が戻った、というナレーション。
(Tくんがその後宿題をしたのか公文へ行ったのかは不明)

お母さんの解説
「怒りに怒りで返しても何ともならない。こちらの思い通りにならない人には思い通りにさせてあげるほうが早い」
…のような内容のお話をされてました。

そこで、すごい!!と思った。

私も、いまだに、長女とヒートアップしてしまう時がたまにあるので…。
長女は口が立つので、本当に腹が立ちます。
『怒りに怒りはダメ』これは、学びになりました。

このベテランのお母さん、ファミリーハウスを運営し始めた当初は里子に厳しく接していたので、反発して施設へ戻ってしまう子もいたとのこと。
厳しく接するのは、愛情が故。
子どもにそつなく育ってほしいと願うが故。
分かります、お母さんと舞台は全然違うけれど、一人目育児ってそうなってた。

30年以上ものお母さんと里子たちとの歴史があり、このような絶妙な育児観(パニックにはお菓子でガス抜き)を持ってらっしゃるのだと痛感したのです。

すごく勉強になったなぁ。

泰然としたお母さんと対照的なのが、優しく真面目で人一倍、弟妹のことを考えているSくんの育児観。
視聴しながら、新米ママを応援している気持ちになりました。
大学生で、あれだけ家族のことを考えて行動して、さらに里親になりたいと、素晴らしい人。

まとめ

勉強になったこと

  • ヒートアップしてきたら、本人が笑っちゃうようなことで意表をついてガス抜き
  • 思い通りにならない人には思い通りにさせてあげるほうが早い

長女は中学年になったので、泣き喚いて癇癪を起すことはほとんどなくなったけど、こちらの話を聞かずに泣いて投げやりな発言で終わらせようとすることがある。

それでこちらがイラッとして言い合いになったりするので、とりあえずお菓子を出して休戦を申し入れるくらいの、坂本さんのような余裕を持ちたい。

ちなみに、文中のイニシャルやシーンなどの描写が違っていたら申し訳ないです。
録画をしていないので見直すことができません。

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