前回の続きです。
検査結果の説明の後、「自閉スペクトラム症」の診断名が下された。
先生は、自閉スペクトラムについて書かれたプリントをくださり、参考にしたら良い本も教えてくれた。
ちなみに、教えてもらった本は以下の3冊。
- あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド
- 高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版
- 自閉症・アスペルガー症候群「自分のこと」のおしえ方 (ヒューマンケアブックス)
この3冊の中で、特に一番上のものをおすすめされた。
他に、以前は診断名(障害名)が「自閉症」「アスペルガー症候群」「PDD-NOS(特定不能広汎性発達障害)」と分かれていたが、現在は「自閉スペクトラム症(ASD)」にまとめられた、とか、ASDの特徴など、基本的なことを教えてもらった。
あとは、娘の特性や、普段の生活でのワンポイントなど。
大抵の子どもは、見知らぬおじさん(先生)と部屋で二人きりで話(面談)をする時、特に初対面の場合、相手の目を見て、「この人は何者?」「何を思っている?」など相手の表情から情報を得ようとするらしいが、娘の場合は、初対面でも先生の表情を読み取ろうとする場面が少ないと感じたとのこと。
確かに、娘は面談の後、
「本棚に本がたくさんあったね」
「部屋が綺麗だった」
などと言っていて、「人より物の方が関心が高い」というASDの特性に当てはまる。
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ワンポイント
- 耳から入る長い情報は正確に処理できないことがあるので、物事を伝えたり指示を出す際は、「短く」
- 目から入る情報の方が得意なので(人の表情を読むことは苦手だけど)、見通しが立たず不安になっている時は「視覚的に先に見せる」
- 評価の声掛けを。「できたら褒める」
本人への告知
今はまだ早いのではないかということだった。
でも、私は、なぜ教室へ入られないのか自分のことで悩んでいる娘には適切な方法で伝える方がいいのかも、と思っている。
他人との違いや自分のことを理解出来た方が安心できるのではないかな?
でも、心配性で自信のないことはマイナス方向へ考え込む娘だから、自信を失ってしまうかもしれない弊害があるかも。
「やっぱり自分は普通ではないのか」と…。
その辺りが難しい。
学校への対応のお願い
今のままの支援(普通級、別室で過ごす)で良いか確認したところ、
けれども、娘さんには現在の学校のコミュニティーがあるので、今から他の教室へ行くことが良いかどうかは何とも言えない。
その時は、診察予約時間を過ぎていたので(検査説明でかなり時間を使っていた)、これ以上質問すると迷惑かなと思い、先生の話を聴くのみで、追って質問しなかった。
「少人数」というのは、今学校で過ごしている別室へ数人の子に来てもらって授業をするのか、それとも、支援級や通級のことなのか?
診察後に、主人はどう捉えたのか尋ねると、通級などのことでは?と。
(この頃は、「放課後等デイサービス」の福祉サービスや「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」などの用語を知らなかった)
参考SSTの記事一覧
2年生の時に、スクールカウンセラーから教えてもらったフリースクールの見学に行き、代表者と面談した時も、「まずは少人数から」とすすめられたのを思い出した。
代表者のお話では、「娘の仲の良い友だち数人にお願いして数人でミニ授業が出来れば良いですね」という意味だった。
そして、それが可能か学校へ伝えたところ、「クラスから数人を選出して別室で授業をするのは無理。給食くらいなら何とかなるかも」という返答だった。
(結局娘がクラスメートと給食を食べられるまで回復しなかったので、試すこともなかった…)
次の診察は、2ヶ月後。
次回以降は親のみ。
こちらの病院には、最初「発達障害の検査」だけが目的だと伝えていたのだけど、結果が明確に診断されたことと、診断方法や取り組み方、娘とドクター、臨床心理士との相性や病院の雰囲気も良く、私も気に入ったので、継続的に通い、その時の娘の様子や悩みなどを診てもらうことにした。
今回、時間が足りなかったので、次回はもう少し詳しくお話をききたい。
そんな感じで、診断結果のお話は終了した。
前回記事↓
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